お家で風呂釜掃除
2022/09/25
風呂釜の掃除??皆さんはどうされてますか??お風呂の掃除はされてる方がほとんどだと思いますが、風呂釜の掃除はされてる方はまだまだ少ないです。
●皮脂汚れ
●入浴剤やバスソルトの残留
●水あか
●レジオネラ属菌などの雑菌
風呂釜の汚れ
皮脂汚れ
風呂釜配管内の汚れの最大の原因が、人間の皮脂です。皮脂汚れといっても目に見えるようなものではないのでわかりにくいと思いますが、お湯を張った浴槽に入った時に浴槽内に皮脂が漂いだします。
そして、その皮脂が混ざった状態のお湯で追い焚きをすると皮脂も一緒に風呂釜配管の中を通っていきます。【追い焚き機能は浴槽内のお湯を吸い込んで、温めて浴槽内に戻しています】
その、風呂釜配管内を通った皮脂が汚れとして蓄積されます。
入浴剤やバスソルト
お風呂に入る時に、入浴剤やバスソルト・バスオイルを使用される方もいますよね。そういったものを使うと、いつもとは違う気分で入浴タイムを楽しめるので、気持ちのいいものなのですが、実はこういったものも風呂釜の汚れの原因になっています。
入浴剤の溶け切らなかった残留物(追い焚き機能がついているお風呂には使用禁止の入浴剤もあります。)バスソルトは名前の通り塩なので、溶け切らずに残った物が風呂釜配管の付着すると配管のサビの原因にもなります。バスオイルは油分なので、風呂釜配管に付着しやすいという点があります。
水あか
水道水の中にはカルシウムやマグネシウムというものが含まれており、乾燥すると頑固な白い汚れになります。お風呂の鏡やカランについているようなものです。そういう状態が風呂釜配管内でもおこります。
レジオネラ属菌などの雑菌
レジオネラ属菌とは水中の中で生息する菌です。循環式浴槽などの水温20度以上の人口環境水の中では細菌を餌にアメーバが多数生息しています。レジオネラ属菌はアメーバに寄生して増殖します。
この水を吸い込んでしまうとレジオネラ症に感染してします可能性があります。風呂釜のフィルターや浴室内にヌメリ汚れができることがありますが、このヌメリを養分にレジオネラ属菌が繫殖します。
つまり、レジオネラ属菌を繫殖・増殖させないように浴室内のこまめな掃除・浴槽・風呂釜循環器・フィルターもこまめに掃除することが感染予防になります。
レジオネラ症とは
レジオネラ属菌が原因で起こる感染症です。入浴施設で感染したケースが多々あります。レジオネラ症で亡くなられたというニュースも見たことがあります。軽症の場合は多少の発熱や・頭痛・筋肉痛で済みますが、中には高熱が出て呼吸困難・意識障害になり死亡することもあります。
健康な大人の方が酷くなる例は少ないですが、小さいお子様や高齢の方など免疫力の低い方が感染すると危険です。常に綺麗に掃除をして予防しましょう。
一つ穴の風呂釜掃除
ここでは、一つ穴タイプのお家での風呂釜掃除の方法をご紹介いたします。
●一つ穴タイプ
●追い焚き機能がついている
一つ穴タイプは浴槽内のお湯を配管内を通り給湯器側に送ります。そして、温かいお湯をまた浴槽内に送ります。二つ穴タイプに比べると汚れにくくはなりましたが、浴槽内の雑菌も配管内を通るため目には見えない汚れが付着しています。
差し湯タイプとは?
浴槽の中に新たに温度の高いお湯を入れることで浴槽内の温度を上げる仕組みです。循環式と違いお湯をたすのでその分浴槽内のお湯の量が増えていきます。このタイプは配管内を循環させるわけではないので、今から紹介する方法では掃除ができません。専門業者に依頼する必要があります。
一つ穴タイプの風呂釜掃除に必要な物
●ブラシ
●ゴム手袋
風呂釜の掃除をお家でする時に使用する洗剤は、家庭用の風呂釜洗剤【ジャバなど】オキシクリーンや過炭酸ナトリウムのような酸素系漂白剤を使用します。次亜塩素酸ナトリウムが入った塩素系の洗剤は風呂釜を傷める可能性があるので使用しないでください。
ブラシは外したフィルターや循環器の掃除をするのに使用します。素手で風呂釜洗剤を触ると手が荒れたりする人もいるので、ゴム手袋を着使用した方がいいです。
お湯を5㎝上までためる
画像のように、5㎝上までお湯を張ります。お湯の量が少ないと浴槽のお湯を吸い込めないので追い焚きができません。フィルターは外したままでかまいません。最初にお湯はりをする時の設定温度を一番低くしておきます。低くしておくのは後に追い焚きをする時に少しでも長くしたいからです。湯はりの時と、追い焚きの設定温度の差がないと追い焚きをした時にすぐに終わってしまうからです。
風呂釜洗剤を投入する
5㎝上までお湯がたまったら追い焚きをします。追い焚きをする時の設定温度はできるだけ高くしておきます。温度が高い方が風呂釜洗剤の洗浄効果が上がります。湯はりの時より高い温度に設定することでより長い時間追い焚きをするので風呂釜洗剤が配管内を通ります。
追い焚きをし始めたら、用意しておいた風呂釜洗剤やオキシクリーン・過炭酸ナトリウムを入れます。
★市販の風呂釜洗浄剤を使用するときは、記載されている量をいれてください。それ以外の酸素系漂白剤を入れる時は 300~500gいれます。
洗剤を入れ終わったら、浴槽内のお湯をかき混ぜます。(浴槽内の洗剤濃度が均一になるようにします。酸素系漂白剤は溶け切らずに浴槽内に残っていると浴槽が変色する時があります。そうならないようによくかき混ぜ溶かします。)
数時間放置する
追い焚きが終わりましたら、2~3時間そのまましておきます。洗剤が入ったお湯を2~3時間置いておくことで風呂釜配管内が洗剤の力で汚れを浮かし細菌を消毒します。
風呂釜洗剤や酸素系漂白剤をいれて追い焚きをしておると、しばらくすると画像のように風呂釜配管内の汚れが出てきます。
排水する
数時間おいたら、いったんお湯を排水します。浴槽内もシャワーでよく流します。
もう一度5㎝上までお湯をためる
浴槽のお湯を排水しきったら、もう一度風呂釜配管内のうえ5㎝上までお湯をためます。
追い焚きをする
お湯がたまったら、追い焚きを始めます。浴槽に新しいお湯をためて追い焚きすることで、風呂釜配管内のすすぎ作業をおこなっています。この時にまだ汚れが出てくるようでしたら、再度風呂釜洗浄剤をいれて先ほどと同様の作業をする。
お湯を排水して完了
追い焚きをしても汚れが出てこないようでしたら、お湯を排水・浴槽内をシャワーで綺麗に流して完了です。